学習院大学へ移りました

チェレンコフ光

日本原子力研究開発機構高崎研究所に研究打ち合わせに行ってきました。主に放射線の産業利用に関する研究を行っている研究所で、材料の耐性テストから有用生物の育種等の実用化研究、微生物の放射線耐性機構の解明などの基礎研究など幅広く行われています。
私たちは微生物にガンマ線照射をおこなう実験をしたのですが、ガンマ線照射設備の地下は巨大な水槽となっており、ここに放射線源であるコバルトが設置されており、水により遮蔽されています。驚いたことに、この水槽の中を直接のぞき込むことが可能で放射能が水を通るときに発する青い光、チェレンコフ放射光を肉眼で見ることが出来、大変興味深かったです。

ガンマ線照射設備。厚いコンクリートで遮蔽されている

設備への入り口、厳重にロックがかかっている

設備の内部、照射場所へ向かうには
コンクリートの狭い廊下をクネクネと進んでいく

線源の近くに試料を設置する様子
上部がメッシュになっている平たい壁の中に線源がせり上がってくる
この下は水槽になっており、通常、線源は水槽内に埋没して、
放射能が遮蔽されている

メッシュ内から下をのぞき込むと線源が見える
青白い光は放射能によって発せられるチェレンコフ光