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Nature Communicationsにてゴードスポリンの論文を発表しました

Nature姉妹紙の一つであるNature Commnicationsにゴードスポリンの生合成に関する論文を発表しました。
本論文は試験管内に、わずか200塩基対の人工合成DNAを入れるだけで、丸一日で試験管内にゴードスポリンができあがるシステムを構築したという論文です。配列の異なるDNAを多数合成して本システムに投入する事により、ゴードスポリンの類縁体合成も簡便に行えます。放線菌形質転換株を使用する従来の類縁体生産手法では最低でも一ヶ月はかかっていた作業がたったの一日で終わるのが特徴です。本論文ではその簡便さを武器に全部で52種類の類縁体構築を行い、どのような類縁体が本システムで生産できるかを検討し、ゴードスポリン生合成酵素の基質認識ルールについても明らかにしました。そして、本ルールに基づいて、合理的に設計した二種類のユニークな構造の類縁体を、放線菌形質転換体を使用する従来の手法で構築し、mgスケールの大量生産も行いました。
http://www.nature.com/articles/ncomms14207

日経バイオテクオンラインに記事が載りました。
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/02/06/02264/