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Nature Chemistryに論文を発表しました

長らく構造決定に時間がかかっていたゴードビオニン(goadvionin)ですが、本日、Nature Chemistryに無事論文発表しました。
ゴードビオニンは非常に長い脂肪酸部位と修飾ペプチド部位のハイブリッド構造をとるユニークな化学構造を有する化合物です。本化合物の構造決定には島津製作所の最新の質量分析器であるHiRID-MS/MSを用いました。ノーベル賞受賞者の田中耕一博士も共著者の一人です。また、ハイブリッド化に関わる酵素は新規GNAT酵素で、GNAT酵素がリポペプチド天然物の縮合反応に関与している初めての例です。ゲノムマイニングの結果、この手のGNAT酵素の触媒によって生合成されるリポペプチド生合成遺伝子群は様々な微生物が有していることが明らかになりました。

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