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Nature communicationsに論文を発表しました!

Nature communicationsに論文を発表しました。


ラクタゾールの多様なアナログを試験管で作り出したという内容です。前回ゴードスポリンについて同様の合成システムを創製しましたが、今回はさらに一歩進んで、非タンパク質性アミノ酸も組み込むことができるようになりました。
最終的にできあがったアナログは、ラクタゾールとは似ても似つかないものとなっており、今回報告した技術によって、かなり自由にチオペプチドをデザインできるようになりました。この技術を使えば、医薬品のリード化合物を天然物に頼るだけでなく、このシステムを用いて作り出した多様な化合物も利用できることになることから、医薬品の開発が加速することが期待されます。

左中央の赤枠で囲った化合物がラクタゾールの元の構造。
今回の技術により元の構造とは似ても似つかない
ラクタゾール誘導体を作り出すことに成功した。

今回発表した合成システムの概要。
反応チューブ内に合成DNAを投入するだけで
24時間後に望みの化学構造のラクタゾール誘導体を合成することができる。